アメリカ発のゼンタングルとは?
単純なパターンをいくつも重ねて描いていく「ゼンタングル」。Zen(禅)とTangle(絡まる)を合わせた造語で、アメリカ生まれのアート技法のひとつです。
描いていくうちに無心になって、自分の中のモヤモヤや嫌な気持ちをそぎ落とすことができ、頭がスッキリしてきます。その効果は、まさに禅。しかも完成したアートは、自分で思っているより意外と様になるので、達成感も得られます。
筆者がゼンタングルを知ったきっかけは、娘の美術教室でした。待ち時間中に、「ママもアートを楽しみませんか?」と先生が紙とペンを貸してくれたのです。簡単ないくつかのパターンのサンプルも見せてくれ、見よう見まねで描いてみたところ、楽しくてつい夢中になる感覚にすっかりハマってしまいました。
それではゼンタングルの描き方や親子での楽しみ方についてご紹介します。
ゼンタングルの描き方
必要な道具
特別な道具は必要ありません。紙とペン(普通のボールペン)があればOKです。ペンはできるだけ細いタイプがおすすめです。
代表的なパターン
ゼンタングルは、単純なパターンを繰り返し描いて完成させます。
筆者がよく使う代表的なパターンをいくつかご紹介します。他にもいろんなパターンがありますし、自分で自由に作ってもOK。丸や四角を組み合わせてオリジナルのアートを完成させてみてくださいね。
筆者がよく使う代表的なパターンをいくつかご紹介します。他にもいろんなパターンがありますし、自分で自由に作ってもOK。丸や四角を組み合わせてオリジナルのアートを完成させてみてくださいね。
■丸のパターン
1.丸をいくつか描きます。
2.その周りを小さな丸で囲みます。最初に描いた丸の中に立体感が出るような線を入れると、動きが出ておもしろいですよ。
3.さらに丸を増やしていきます。
4.いくつか丸を重ねたら小さな丸で囲んでいく、という作業を繰り返していきます。小さな丸は、ランダムに、あるいは全て黒く塗りつぶしてもいいですね。
■四角のパターン
1.方眼を描きます。※方眼を描くときは定規で線をまっすぐ描いた方が仕上がりがきれいです。
2.マスの片隅に小さな四角を描き、立体に見えるよう斜線を入れます。
3・4.小さな四角を塗りつぶしていきます。
■お花のパターン
1.お花を描きます。
2.花びらの付け根に二重線を入れます。
3・4.花びらをどんどん増やしていきます。
■うろこのパターン
1.うろこ模様を描きます。
2・3.うろこの内側に曲線を描き加えて三重にします。
4.重ねたラインを一カ所塗りつぶします。
親が描いたゼンタングルをぬりえに
ゼンタングルそのものは、単純とはいえとても細かい作業なので、子ども(幼児)には向いていないです。では、どうやって親子で楽しむかというと、親が描いたゼンタングルをぬりえとして活用するのです。
筆者がゼンタングルにすっかりハマり、家でも隙間時間にちょこちょこ描いていたところ「ママの絵、おもしろーい。色塗っていい?」と長女(5歳)が興味を示しました。
「もちろんいいよ、好きな色塗ってみて」と伝えると、もくもくと色を入れていきました。娘の集中力もなかなかのもので、毎回無心に色を入れています。
こちらは、「これ猫の足みたい」といいながら仕上げてくれたもの。
筆者が好きなお花のパターン。ペンで描いたモノクロのゼンタングルも好きですが、娘が色を入れてくれるとなんだかイキイキして見えてきます。
子どもが好きなものをゼンタングルに
女の子を描いて、髪やワンピースにゼンタングルを描き込んでいくと、娘は大喜び!他にはリボンや動物のシルエットもよく使います。
男の子なら車の形でゼンタングルを描いていってもよさそうですね。
完成した作品は飾って楽しもう
ポストカードサイズならあっというまにゼンタングルで埋め尽くすことができます。親子合作のアートが完成したら、ぜひ室内に飾ってみてください。額に入れて飾れば、親子で画伯気分を味わえますよ。次はどんなアートを作ろうかと創作意欲も沸いてきます。
育児や仕事に忙しくて自分の時間がなかなか作れない、習い事をする余裕がない、というママでも、自宅で簡単に5分10分で取り組めるゼンタングルならすぐにはじめられます。ちょっとリフレッシュしたいな、というときにこそおすすめ!ぜひ試してみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。