野菜なのに卵にそっくりのナス【eggplant】
ナスの英語名は「eggplant(エッグプラント)」、直訳は「卵の植物」です。しかし日本人が想像するような一般的な紫色のナスは、あまり卵っぽくないと感じるでしょう。
世界中で栽培されているナスはとても種類が多く、日本だけでも100種類をゆうに超えると言われています。大きいもの、小さいもの、丸いもの、細長いものなど形はさまざま。また色も紫、薄紫の縞々、緑、白などとカラフルです。
そのなかには、卵にそっくりな丸くて白いナスもあります。特にアメリカでは白いナスが身近にあるため、英語名にも卵が使われているのです。
楽器みたいな形をしたピーマン【bell pepper】
via
pixabay.com
ピーマンはカタカナで書かれることから、英語名もピーマンだと勘違いしている方も多いはず。しかし英語では、楽器のベルのような形から「bell pepper(ベルペッパー)」、または「green pepper(グリーンペッパー)」と呼ばれています。赤ピーマンなら「red bell pepper」です。
ピーマンは残念ながら子どもたちにはちょっと不人気な野菜。パパママからすれば、栄養満点なのでもっと食べてもらいたいものです。「ピーマンってベルの形をしていて可愛いね」と親しんで、ピーマン好きになってもらいましょう。
じつは英語だった!オクラ【okra】
via
pixabay.com
英語のようで英語ではない野菜にピーマンをご紹介しましたが、オクラはその逆。ネバネバとした食感が納豆をはじめとする和食食材と相性がよいこともあり、海外の食べ物という印象は薄いかもしれません。しかし、じつは英語名がそのまま日本でも使われており、「okra(オークラ)」と呼ばれています。
さらにオクラの別名は「lady’s finger(レディースフィンガー)」。緑色でゴツゴツとしたオクラは、あまり女性の指のようには見えませんね。
パンプキンじゃない?カボチャ【squash】
via
pixabay.com
かぼちゃの英語名を聞かれたとき、「パンプキン」と答えてしまう方がほとんどでしょう。かぼちゃの一般的な英語名は「squash」、発音は「スクワッシュ」です。
すると、「"パンプキンパイ"は英語ではないの?」という疑問が出てきます。じつは「pumpkin」はカボチャのなかでも、皮がオレンジ色でハロウィンに飾るようなものだけを指した英単語です。日本のもののように皮が緑色のものは、カボチャの総称「squash」と呼ばれます。
ラディッシュの一種・大根【japanese radish】
via
pixabay.com
大根は日本を代表する野菜ですが、現在では海外でも栽培されています。英語名は「japanese radish(ジャパニーズラディッシュ)」「Japanese white radish(ジャパニーズホワイトラディッシュ)」「white radish(ホワイトラディッシュ)」「daikon radish(ダイコンラディッシュ)」。ラディッシュの一種として表されています。
日本におけるラディッシュは二十日大根を指しますが、英語では「radish」単体の場合、二十日大根だけではなく大根を指すことも。ところによっては「daikon」で通じる場合もあります。
大きなカブは英語で何という?【turnip】
via
pixabay.com
日本の蕪(カブ)の色は白が一般的ですが、海外では赤カブもよく目にします。赤カブと見た目が似た野菜に赤いビーツがありますが、これはカブの仲間ではありません。カブの英語名は「turnip」、発音は「ターニップ」です。
トルストイ編の名作『おおきなかぶ』のタイトルは、英語で「The Gigantic Turnip(ザ ギガンティック ターニップ)」。同じ言葉が何回も出てくるこのお話は、英語で読み聞かせするのにぴったりです。
菜っ葉なの?キャベツなの?白菜【Nappa cabbage】
ゆっくり加熱すると甘みが出て美味しい冬野菜・白菜。英語では「chinese cabbage(チャイニーズキャベッジ)」または「nappa cabbage(ナッパ キャベッジ)」といいます。
「cabbage」はキャベツを意味するので、「chinese cabbage」は直訳で「中国キャベツ」。「nappa」は何と日本語の「菜っ葉」が語源なんです。「nappa cabbage」の直訳は「菜っ葉キャベツ」で、日本人としてはちょっと違和感を覚える表現かもしれません。
太郎さんが作った?里芋【Taro】
ジャガイモやサツマイモにはない、ねっとりとした口当たりが特徴の里芋。英語名は「taro(タロ)」、なんか日本語の「太郎」に似ていますが、語源はタロイモ類から来ています。
そのため海外ではタロイモ類全般に「taro」を使うため、厳密には里芋ではない場合もありますが、代用するぶんには問題ないでしょう。また似たようなイモ類で「yam(ヤム)」と呼ばれているものがありますが、こちらは山芋の仲間です。
ステーキと何の関係が?シソ【beefsteak plant】
via
www.photo-ac.com
私たち日本人に欠かせない薬味といえば、香り高いシソでしょう。そのシソを英語でいうと、辞書には「beefsteak plant(ビーフステーキプラント)」とあるかもしれません。しかし「beefsteak plant」では、ネイティブの方にまず通じないことに注意しましょう。
これはステーキの肉のような赤い葉を持つマルバビユという植物と、赤紫蘇を混同してしまった可能性があります。シソは「Japanese basil(ジャパニーズバジル)」「Shiso leaf(シソリーフ)」と説明するのが一般的です。
薬味つながりでミョウガは英語で「Japanese ginger(ジャパニーズジンジャー)」と呼ばれています。
まとめてご紹介!瓜の仲間たち
via
pixabay.com
最後にご紹介するのはウリの仲間たちです。一番人気のキュウリは「cucumber」、「キューカンバー」と発音します。煮物にするとトロトロになっておいしい冬瓜は、冬のメロンを意味する「winter melon(ウィンターメロン)」。野菜というよりは、フルーツ感覚で親しまれているスイカは「water melon(ウォーターメロン)」。
ニガウリ、別名ゴーヤは英語でも苦味が強調された「bitter melon(ビターメロン)」と呼ばれています。ウリの仲間たちは「melon」のついた英語名が多いことに気がつくでしょう。
食卓で楽しく英語を学ぼう!
レタス「lettuce」、カリフラワー「cauliflower」、ブロッコリー「broccoli」、マッシュルーム「
mushroom」など、私たちが呼んでいる日本語名で通じる野菜はたくさんあります。またタマネギ「onion」、ニンニク「garlic」、とうもろこし「corn」、人参「carrot」のように、カタカナ化されて日本に馴染んでいるものも少なくありません。
料理に入っている野菜の英語名を言い当てながら、お子さまと一緒に楽しく食卓を囲んでみてはいかがでしょうか?
mushroom」など、私たちが呼んでいる日本語名で通じる野菜はたくさんあります。またタマネギ「onion」、ニンニク「garlic」、とうもろこし「corn」、人参「carrot」のように、カタカナ化されて日本に馴染んでいるものも少なくありません。
料理に入っている野菜の英語名を言い当てながら、お子さまと一緒に楽しく食卓を囲んでみてはいかがでしょうか?
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。