2018年1月20日 公開

気分は名探偵!「ミルキー杉山の名探偵シリーズ」の魅力を大公開

推理ものの本は、子どもたちに人気のジャンルの一つです。なぞが解けていくワクワク感が好きというお子さまも多いのでは?そんなお子さまには、「ミルキー杉山の名探偵シリーズ」がおすすめ。今までの推理ものとは一味違う、ミルキー杉山のシリーズの魅力をご紹介します。

「ミルキー杉山の名探偵」シリーズの魅力って?

「名探偵コナン」や「キャベたまたんてい」など、推理ものにハマる子どもは多いのではないでしょうか。

多くの推理ものは、探偵が推理する過程を読んで、なぞが解けていくワクワク感やすっきり感を楽しむもの。しかし、このシリーズは「事件編」と「解決編」に分かれいるのが特徴。自分で推理する楽しさを味わうことができます。名探偵になった気分になれそうですね。

読者参加型の本なので、本が苦手なお子さまでも最後まで飽きずに楽しめるでしょう。しかも、問題を解決しなければならないので、文章を注意深く読んだりさし絵をよく見たりする必要があります。読解力や集中力、思考力などが自然と身につくのではないでしょうか。

名探偵シリーズの一作目

タイトル:もしかしたら名探偵
著者  :杉山 亮(作) 、中川大輔(絵)
出版社 :偕成社
ミルキー杉山の名探偵シリーズの記念すべき一作目の作品です。三つの話が収録されています。

一つ一つ証拠を集めて犯人を推理する過程で、お子さまの論理的思考が試されます。この本では、章ごとに違った推理の仕方が必要です。

たとえば一つ目のお話では、文章を注意深く読み、筋道を立てて考えることで犯人が判明するようになっています。二つ目のお話では、お話を注意深く読むとともに、洞察力も必要に。三つ目のお話は暗号を解かなければならないので、思考力や頭の柔らかさが必要になります。バランスよく脳が鍛えられそうです。

パパやママもお子さまと一緒に犯人を考えてみてはいかがでしょうか。子ども向けとはいえ意外と難しく、一緒になって頭をひねって楽しめるのでは。

字を読むのが苦手でも楽しめそう

タイトル:事件だよ!全員集合
著者  :杉山 亮(作) 、中川大輔(絵)
出版社 :偕成社
字を読むのが苦手なお子さまにとって、本を読むのはハードルが高いもの。でもこの本は、他のシリーズとは少し違います。

マンガ仕立てになっていたり、クイズやパズルが載っていたりと、字を読むのが苦手でも楽しめるんです。本があまり好きではないというお子さまにもおすすめ。この本がきっかけで本の楽しさを知り、好きになるかもしれません。

またこの本では、シリーズの主要登場人物が勢ぞろいします。このシリーズを何作か読んでいるお子さまだとより楽しめるでしょう。

怪盗ムッシュ登場!

タイトル:あしたからは名探偵
著者  :杉山 亮(作) 、中川大輔(絵)
出版社 :偕成社
名探偵シリーズに欠かせないキャラクター「怪盗ムッシュ」。その怪盗ムッシュがはじめて登場したのがこの本です。

怪盗ムッシュは世界的に有名な大泥棒。怪盗ムッシュが出てくる事件は大掛かりなものが多く、推理に一層力が入ります。常識にとらわれない推理が必要です。

また、このシリーズは一冊に三話収録されていることが多いのですが、この本は二話収録。その分一つのお話の密度が高く、推理も少々難しいかもしれません。名探偵シリーズの世界にハマったお子さまにおすすめしたい一冊です。

女泥棒ミスラビット登場!

タイトル:なんだかんだ名探偵
著者  :杉山 亮(作) 、中川大輔(絵)
出版社 :偕成社
怪盗ムッシュとともに人気のキャラクターの一人、ミスラビット。ミスラビットはこの本の「きえたうんてんしゅ」の章で初登場します。

ミスラビットは、賢くて美しい女泥棒です。ペルシャのつぼにはとくに目がありません。じっくりと策略を立ててほしいものを狙うのが、ミスラビットの戦法。見破るには、洞察力が必要になるかもしれません。

このお話の他に3つのお話が収録されています。どのお話も、じっくりと読み込み、絵をすみずみまで見なければ推理をすることができません。推理に慣れてきたお子さまの腕試しにいかがでしょうか。

名探偵シリーズで考える力をアップ!

ミルキー杉山の名探偵シリーズは、ストーリーを楽しむだけではなく、なぞを解く楽しさも味わうことができます。推理を楽しむことで、考える力も促されそうです。

低学年のお子さまには少し難しいところもあるかもしれません。お子さまの読む力に応じて、パパやママが手伝ってあげましょう。

本にあまり興味を持てなかったお子さまも、この本がきっかけで好きになるかもしれません。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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rinoyuzu rinoyuzu  はじめましてrinoyuzuです。高校生の娘と息子がいます。以前は教員をしていました。これまでの経験を活かしながら、記事を書いていきたいです。みなさまのお役に立てるとうれしいです。