2018年12月12日 公開

洋服が脱ぎ着しやすくなる工夫って?幼児のお着替え練習のコツ

子どもが洋服を着脱できるようになるには、個人差があるもの。1歳頃からやりたがる子もいれば、2歳を過ぎても興味を示さない子もいます。一度興味を持つとどんどん積極的になるので、「自分でできる」ことをうまく教えてあげましょう。洋服が着脱しやすくなる方法を紹介します。

洋服の前と後ろをわかりやすくする

大人は当たり前のように洋服の前後がわかります。これは、洋服についている目印を自然と認識できているからです。洋服の目印になるのは、以下のようなポイント。

・洋服のデザイン(ロゴ、模様など)
・ボタン、ファスナーの位置
・襟ぐりまわりの長さ
・首の後ろについているタグ
・内側の左側下についているタグ

こういったものから、自然と洋服の前後を判断しています。しかしお着替えデビューのお子さまにとって、これらの判断基準はまったくわかりません。練習の際はわかりやすいプリントが施された服を選び、「ねこさんがついているほうが前だよ」などと教えてあげてください。

前面・あるいは背面に刺しゅうやボタンをつけ、「この目印が前(後ろ)に来るように着てね」と教えるのも一案です。

ボタンとボタンホールにひと工夫

まだ指先が未発達なお子さまだと、ボタン掛けはかなりハードルが高いものです。うまくできないことで、お子さまが消極的になってしまったり、怒ってしまったりと、つまづく要因になることも珍しくありません。ボタン掛けの練習には、次の3つの方法がおすすめです。

・大き目のボタン、ボタンホールのデザインを選ぶ
・上からひとつずつ色の違うボタンにする
・ボタンの色と、ボタンホールまわりの色を同じにする

ほんのちょっとした工夫で、お子さまの練習意欲がアップします。じょうずに掛けられたら、しっかり褒めてあげましょう。

ぬいぐるみを使った着脱練習

日頃からお子さまが大切にしているぬいぐるみはありませんか?まずはそのぬいぐるみに、パパママがお子さまの洋服を着せて見せてあげてください。できればお子さまと同じくらいの、大きめサイズのぬいぐるみが良いでしょう。

そして「かわいいね」「〇〇のお洋服着せてみたよ」と、興味をひくようにします。最初はかわいがっているだけのお子さまも、次第に「自分も着せ替えたい」と思うようになるはず。ぬいぐるみの洋服の着脱を、遊び感覚でするようになります。

ズボンを履かせたり脱がせたり、Tシャツを着せては脱がせたり。このとき「上手にお着替えさせてあげられたね」「似合っているね」とお子さまを褒めるようにしましょう。楽しく着せ替えをするうちに、自然と洋服の着脱がうまくできるようになってきます。

パパママと一緒に「よーいどん」

「よーいどん!」は、幼少期の子どもにとって魔法の言葉です。楽しいことが起きるのではないか、とわくわくするのかもしれませんね。「よーいどん」を合図にパパママとお着替え競争をすれば、着脱へのハードルも取り払われます。「どっちが早くお着替えできるかな?よーいどん!」と声掛けをするだけで、子どもは必死にがんばってくれるはず。

着替えイコール楽しいことだと思えれば、積極的に洋服の着脱に取り組む姿勢へ繋がっていくでしょう。

子どもの成長に合わせて根気よく

なかなか着脱がうまくいかず、かんしゃくを起こされると、付き合うパパママも大変です。ただ子どもは「そのとき」できなくても、少し落ち着けばすんなりできるようになることもあります。パパママがあせってしまっては、お子さまの気持ちもしぼんでしまうでしょう。

登園直前の朝に練習をはじめるのは、子どもが不機嫌になってしまったときに大変。休日やお風呂あがりなど、時間に余裕があるときにゆったりとした気持ちで取り組んでみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

3歳でも1人でできる!簡単な洋服のたたみ方【長袖・半袖・ズボン】

3歳でも1人でできる!簡単な洋服のたたみ方【長袖・半袖・ズボン】

小さな子どもは、大人の仕事に興味津々。洗濯物をたたんでいると、「ぼくもやる!」と手を挙げてくれることがあります。そのやる気を損なってしまわないように、上手...
保育園用の服の選び方とは?必要枚数と名前を入れる方法

保育園用の服の選び方とは?必要枚数と名前を入れる方法

保育園の入園が決まると、ドタバタと準備がはじまります。なかでも特に苦戦するのが、子どもの毎日の洋服やお着替えの用意でしょう。どのようなポイントで服装を選べ...
空き瓶を使った工作!ハロウィン・キャンドルホルダーを作ろう

空き瓶を使った工作!ハロウィン・キャンドルホルダーを作ろう

10月に入ると少しずつ気温も低くなって秋の夜長を感じるようになりました。ハロウィンの準備に向けて気分を盛り上げるキャンドルホルダーを作ってみませんか?今回...
イギリスのハロウィンって?簡単英語フレーズもご紹介!【英国すくすくレポ】

イギリスのハロウィンって?簡単英語フレーズもご紹介!【英国すくすくレポ】

秋のイベントと言えばハロウィンですね。ハロウィンは外国発祥のイベントですから、異国文化を学んだり、体験するのにもピッタリ。それに便乗して、英語への興味も一...
絶対音感は子どもに身につけさせるべき?音感を養うと良いこと

絶対音感は子どもに身につけさせるべき?音感を養うと良いこと

お子さまに絶対音感を身につけさせたいと考えたことはありますか?2〜6歳が臨界期といわれ、この時期に訓練すれば絶対音感が身につくと聞けば興味が湧きますよね。...

KEYWORDS

WRITER

noriko noriko  現在14歳になる多感な年頃の、一人っ子男子の母です。現在進行形の子育てについてや、これまでの育児経験などを元に、子育て中のパパママに役に立ちそうな情報を提供していきたいと思っています。