2017年12月17日 公開

子どもへのお小遣いの金額の決め方・渡し方。NGな親の言動とは?

子どもには正しい金銭感覚を身につけ、上手にお金を使える大人になってほしいもの。では、子どもの早期のお金教育として取り入れたい「お小遣い」の工夫とは?「2年間で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿ブログ」を運営する筆者が、その体験を元にコツを紹介します。

子どもにお小遣いは与えていますか?

KPG_Payless / Shutterstock.com
子どもの成長とともに浮上するのがお小遣い問題。

子どもはお小遣いをもらうことで、

・欲しいものが何でも買えるわけではないこと
・お金は計画的に使わなければすぐになくなってしまうこと
・値段の相場

など、将来のお金の計画性や金銭感覚を学ぶことができます。

でも、いくら渡せばいいの?うまく使えているの?効果的に使わせる方法はあるの?など、たくさんの疑問が浮かんできますね。

子どもには計画的にお金をつかえる大人になってほしいもの。子どものうちにお金の使い方を身につけ、正しい金銭感覚を養うためにはどのような工夫をしていけばよいのでしょうか。

子どものお小遣いの金額の決め方

Adisorn Saovadee / Shutterstock.com
子どものお小遣いの金額の相場は、小学生で500円、中学生で1,000円程度といわれることが多いようです。お小遣いの金額の考え方は、地域や家庭の方針や考え方でそれぞれなので、どれが正解ということはありません。

わが家の一例でいうと、小学校高学年の子どものお小遣いは洋服代込みにしています。洋服代が含まれているので、一般的な子どものお小遣いの金額より多めです。オシャレが気になる年頃なので、たくさん洋服を買いたいと思っているようです。ファンシー文具も大好きです。しかし、お小遣いは洋服代込みなので、ファンシー文具を買いすぎると洋服が買えません。子どもは、欲しい洋服を買うためにファンシー文具を買うのは控えめにするなど、使い方を工夫している様子です。

このように使い方の工夫をする機会を与えられるような金額にするのも、ひとつの方法です。
親子で話し合い、納得のいく金額が決まるといいですね!

子どもと考えるお金の使い方

Rido / Shutterstock.com
多くの場合、子どもにお小遣いを与えればそれだけで勉強になるとはいかないようです。

大切なことは、子どもに「お金について考えさせる機会を与えることができているか」を振り返ることです。

お小遣いでなんでも好きなものを買いなさいと自由にしすぎるのはNG。一緒に買い物にいって、どうしたらうまくお金を使えるか、買ったものは何かについて振り返ってみてくださいね。同じ商品でも、これは高すぎる安すぎる、品質は値段に見合っているか。面倒でなければお小遣い帳をつけさせるのもいいですね。

少しでも安いものを買うことを強制したり、そんなことにお金を使うなんてもったいない!と否定してしまうのもNG。子どもは、安いものがいいものと考えたり、お金は使ってはいけないものととらえがち。お金は気持ちよく使うものという意識を育てましょう。

お金の役割について考えてみる

goodluz / Shutterstock.com
お金の役割についても子どもと一緒に考えてみましょう。

お金とは、社会を循環しているものです。

農家で作られた野菜がスーパーに並び、それを買うことで、農家の方やスーパーの経営者の利益になります。みんながお金を使わなくなったら、世の中は不景気になり、お給料も下がってしまいますよね。

自分が出したお金が巡り巡って自分のお給料になる。お金を使うということは、のちのち自分にかえってくるだけでなく、経済をささえる原動力にもなっていることを子どもにも伝えましょう!

大人もお金について見直そう

Tom Wang / Shutterstock.com
子どもは良くも悪くも、親のお金の使い方やお金の扱い方を見ています。

「野菜が高すぎる!」「お金を大切にするなんて卑しい人間のすることだ」「お金持ちになりたいなんて思ってはいけない」「贅沢がしたいなんてわがままだ」「お金なんて貯められるわけがない」「うちは貧乏なんだから」「そんなことをする余裕はない」

そのようなお金に対する親の考え方をそのまま子どもは引き継ぐことが多いようです。「親が安いものしか買ってはいけないと言っていたので、高いものを買うのに罪悪感があります」という大人も意外と多いのです。お金にたいしてネガティブな感情を植え付けないように大人も配慮する必要があります。

子どもをお金上手な大人にするために

maroke / Shutterstock.com
お小遣いを与えることでお金に対する教育をしたいと思っても、効果的とはいえないことがあります。むしろ、お金は汚い、使ってはいけないといったネガティブな感情を与えてしまうこともあるようです。子どもにお金について教育するときは、親も日頃からお金に対する意識を見直しましょう。

正しく使えば、お金はとても有効なもの。ダラダラと散財するのではなく、効果的に欲しいものにお金を使う習慣を親子で身につけたいものですね!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

お金の教育にも!子どものおこづかいの管理方法は?【今すぐできる家計管理術】第18回

お金の教育にも!子どものおこづかいの管理方法は?【今すぐできる家計管理術】第18回

子どものおこづかいの管理はどのようにしていますか?貯金箱?銀行口座の通帳?お財布?おこづかい帳?それぞれの管理方法についてメリット・デメリットをわが家の体...
子どもにお小遣いを渡す前に考えるべきこと【今すぐできる家計管理術】第12回

子どもにお小遣いを渡す前に考えるべきこと【今すぐできる家計管理術】第12回

子どもが大きくなるにつれて、そろそろ子どもにお小遣いを渡した方がいいの?と悩むようになったパパママも多いのではないでしょうか。お小遣いを通じて伝えたい「お...
【家事のお仕事化】で、小さい頃からお金の価値を学ぼう!

【家事のお仕事化】で、小さい頃からお金の価値を学ぼう!

「子どものお小遣いどうする?」子どもにどのようにお金を渡し、何を学ばせるべきか……。これが絶対正解!という方法はないので、パパママの皆さんは悩むテーマです...
金銭教育はなぜ必要?金融リテラシーを鍛えるわが家の方法

金銭教育はなぜ必要?金融リテラシーを鍛えるわが家の方法

日本ではタブー視されがちな「お金の話」。でも世界を見渡せば、幼稚園のころから金融リテラシーを鍛える教育を行っている国も少なくありません。今回は、わが家が金...
金融教育!?これからの子どもたちに知ってほしい「お金の教養」とは?

金融教育!?これからの子どもたちに知ってほしい「お金の教養」とは?

キッズ版MBA・新スクール「dot.school」が10月から東京・中目黒で開校。フィンテックのマネーフォワード監修で「お金の教養コース」が開始されます。...

WRITER

あき あき  都内在住3女の母。「あきのズボラ家計簿」「あきのズボラ家計管理」の著者。ブログも更新中です!https://kakeibo.kosodate-info.com/