2018年4月8日 公開

子どもの習い事が上達せずにイライラ!親のあるべき姿とは?

子どもの習い事がなかなか上達せずに、親の方がイライラしてしまうこと、ありませんか?しかし、子どもにとっても親にとっても良いことはありません。筆者の長男のサッカー経験を元に、親がイライラしない方法やその心構えをお伝えします。

サッカーがなかなか上達しないわが子にイライラ……

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長男が、小学1年生の秋からはじめたサッカー。後から入部してくる同学年の子どもにどんどん先を越されてレギュラーになれず、ベンチ入りばかりと、親にとっても子どもにとっても歯がゆい日々が続きました。

長男が通うサッカー部には、もともと運動神経の良い子どもが多く、また兄がサッカー経験者で小さいころから一緒になって、ボールを蹴っていた子どももいました。性格もガツガツとしたタイプが多く、スポーツにおいて闘争心があまりない長男と比べると、ボールに向かう姿勢にかなりの差も。

そんな長男の様子やなかなか上達しない様子を目の当たりにするたび、筆者は常にイライラしていました。

結果ではなくプロセスを認める!

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筆者がイライラしていた主な原因をよく考えてみると、目を引くようなプレーをする他の子どもの姿と、長男を比べてしまっていたためです。

試合でシュートを決めたり、相手からボールを奪ったりなど、他の子のように長男が活躍する姿を見たいと願うあまり、結果のみで頑張りを判断していたように感じます。

今改めて振り返ると、一生懸命やったけど、結果が伴っていない場合もあったでしょうし、常に長男なりのペースで上達していたと思います。

「今までできなかったことが少しできるようになった」など、他の子と比べるのではなく、長男のことだけを見るべきで、また結果を求めるだけなく、日々の練習に向かう姿勢を認めて、ほめるべきだったと反省しています。

子どもに自信を持たせる!ほめる!

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筆者はついつい、スクールの後に「このプレーがダメだった、もう少しできたのではないか」と長男に注意してしまっていましたが、逆に少しでもできたことを、もっとほめれば良かったのでは、と思いました。自分のがんばりを誰かが見てくれていて、それをほめてもらえたら自信につながりますよね。

ある親は「この試合はお前に任せた」と送り出すと言っていました。子どもに自信を持たせることが、一番の原動力になるのではないでしょうか。

今が上達のピークではない!先にあるかもしれない!

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サッカーだけでなく、何事も、いつピークが来るかのタイミングは人それぞれです。ある有名なサッカー選手は小さいころは、周囲に比べて秀でていたわけでも、とりわけ上手でもなかったと聞いたことがあります。

また、あるコーチの子どもは、中学校へ行ってからレギュラーに選ばれるようになったとか。ママ友の子どもで、小学6年生になってから急にやる気スイッチが入って、一生懸命取り組むようになったという話も聞きました。

筆者自身を振り返っても、遅咲きだったことが多かったにも関わらず、わが子のピークも、やる気になるのも待っていられずに、早く成長し活躍することを望んでいたのには大反省です。そして、それが子どもにとってプレッシャーだったかもしれません。

まだまだこれからの長い将来、わが子のピークは先にあると信じて、ド~ンと構えたいものです。

習い事を通して得られたことがたくさんある!

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現在、小学校4年生の長男は平日2日と、土日のほとんどをサッカーに費やしているため、体力が付いて丈夫な体になりました。そして何より、長男自身が充実した日々を過ごしていると感じます。

コーチのおかげで、レギュラーに選ばれない悔しさに打たれ強くもなり、他の子どものプレーをほめることができるようにもなりました。

サッカー部に入部するまでは、土日はパパとゲームをして過ごすこともしばしば。ゲームをすること自体が悪いとは思いませんが、打ち込めることが他にできたため、ゲームに依存することを避けることができました。

友だちがたくさんできたことも、子どもにとって大きな財産です。クラス替えがあっても、サッカー部の仲間が何人か一緒になることが多く、情報交換もできるため親としても安心です。

広い視野で、長い目で、子どもの成長を見守ろう!

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でも、イライラしてはいけないと頭では理解できていても、親の心はなかなかついていかないものですよね。筆者も同じです。息子の試合に応援に行くたびに、今でもイライラしたり歯がゆく思ってしまうこともあります。

しかし、なるべく大きい視野で考え、気持ちを切り替える努力をしています。「いつの日かわが子も成長していると心から思えるときが来る」「サッカーでガツガツ感はなくても、勉強面では負けたくないと思えているからいいか」などと考えて自分を納得させています(笑)。

目の前のわが子の姿に一喜一憂するのではなく、将来や広い視野で捉えた方が気持ちが楽になります。親だけがあせったりイライラしたりしても、状況は何も変わらないどころか、悪循環におちいりかねません。

今は、気楽に見守った方が得策だと思える日々を過ごせるようになりました。皆さまの参考になれば幸いです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

Kayoko* Kayoko*  千葉県在住。9歳と6歳の男児を持つママライター。得意ジャンルは育児、料理、ディズニー、ときどきお酒。大学では心理学を専攻。ただいま、スムージーダイエットに奮闘中!