簡単なようで意外と知らない?質感を表す英単語
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「これ、ふわふわだね」「手がベトベトしているよ!」など、物の手触りや質感を表す言葉は、子どもとの会話の中で日常的に使われます。英語でも同様に、そのような表現は頻繁に会話に出てきますし、子ども向けの絵本やTVアニメなどにもよく登場します。
こうした、小さな子どもでも使うような英単語ですが、意外と日本の学校では習わないのではないでしょうか?筆者は6年前にオーストラリアに移住しましたが、こちらに来た当時は、そのような簡単なことが英語で表現できず、歯がゆい思いをしました。子ども向けのテレビ番組を見ながら、少しずつ覚えたものです。
この記事では、そのような物の『質感』を表す形容詞の中から、ごく基本的なものを7つ紹介します。英語圏の小さい子どもたちが、日常的に使う英単語ばかりです。
ぬいぐるみや動物が「ふわふわ」
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子どもは「ふわふわ」な手触りが好きですよね?かわいいぬいぐるみ、動物……。たとえば、子猫をなでて、「毛がふわふわだー!」と喜んだりします。そんなときには、fluffyという単語を使います。
「It’s fluffy! (ふわふわだ!)」
Fluffy は、やわらかい毛を持つ動物やぬいぐるみ、または、やわらかい生地などの、「ふわふわ、ふかふかとした」感じを表すときに使われます。ホットケーキやメレンゲなどが、空気を含んで「ふんわりとした」様子を表現するときにも、fluffy は使われます。
もう一つ、furry という言葉もあります。こちらは、「ファー(fur)に覆われている、やわらかい毛がフサフサしている」様子を表します。たとえば、毛足が長めの犬や猫、うさぎなどの動物を触ったとき、
「It’s furry! (ふわふわだ!)」
と使います。
手が「ベトベト」する……は?
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食事を手づかみで食べた後の子どもの手、工作でのりを塗ったばかりの面……。周りに「ベトベト」と、くっつく状態。このような「くっつきやすい」様子を、sticky といいます。たとえば、お餅やおだんご、また、はちみつやキャラメルソースなどは、お皿や手にくっついてベトベトになりますね。そのような物を指して、
「It’s sticky. (ベトベトする)」
と表現します。
「ぬるぬる」「ヌメヌメ」する様子を表す言葉は?
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水分を含んでドロリとなっている様子、「ぬるぬる」「ヌメヌメ」としている感じを、slimy といいます。スライム(slime)という有名なおもちゃがありますが、まさにあのような、見た目は湿り気があってドロリとして、触るとヌルッとしたものです。
たとえば、ナメクジやカタツムリ、ちょっとドロッとなった鼻水や痰などもあてはまります。基本的に、ちょっと不気味で気持ちが悪いものを言い表します。
「Yuck! It’s slimy! (やだ!ぬるぬるしている!)」
また、めかぶやもずく、オクラなどのヌルヌルした食感のことも、slimy といいます。
「ツルツル」すべりやすい様子
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表面がツルツルとしてすべりやすい様子を表すときは、slippery という単語が使われます。よく使われるのは、雪が降って凍った道、濡れていて滑りやすい床、雨上がりの階段などを指して、
「It’s slippery.(ツルツルしているよ)」
と注意を促すような場合です。また、こんにゃくやイクラの粒などは、ツルツルしてお箸でつまむのも難しいですが、そのような様子を slippery と言い表すことができます。
「キラキラ」ときらめく
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最近では、子ども服や子ども用の雑貨も、スパンコールやビーズ、ラメが施されたデザインが多いですよね。筆者の住むオーストラリアでも大変人気です。また、工作の素材でも、キラキラを取り入れた物は、子どもたちに人気です。そのような「キラキラ」と華やかにきらめく様子を、sparkly といいます。
「It’s sparkly!(キラキラしてる!)」
美しいクリスマスのイルミネーションや、きらびやかなシャンデリアの様子を言い表すときにも、sparkly は使われます。
「ピカピカ」に輝いている様子は?
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一方、全体的にまぶしく輝いているものは、shiny といいます。たとえば、エナメルの靴やバッグ、ピカピカに磨かれた車や鏡など、ツヤのある質感のもので、表面が光をふんだんに反射して輝く様子を表します。メタリック調の雑貨や、サビのない金属性のものを指して、
「It’s shiny.(ピカピカに輝いている)」
と表現できます。
たくさんの質感に触れて、英語で表現してみよう
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工作や身の周りの遊びを通して、さまざまな質感に触れるのが、子どもは大好きです。そういった「ものの様子」を言葉で表現できると、さらに喜びも増し、表現力も高まっていくでしょう。
お子さまが英語に興味がある場合、このような「自分の身近な物について表現できる」英単語を教えてあげると、より楽しく英語を学べるようになるのではないでしょうか。
ご家庭での英語学習にこれらの単語を取り入れる際には、必ず、正確な発音を電子辞書やアプリなどで確認してくださいね。
また、今回紹介した英単語は、大人の英語学習ではなかなか学ぶ機会がありませんが、やはり物質の質感や見た目を言い表すために、英会話ではごく身近に使われる単語です。英会話を学びたい大人のみなさんも、ぜひ覚えて使ってみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。