「いないいないばあ」は世界共通
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「いないいないばあ!」と言いながら、隠した顔をぱっと出すと、多くの赤ちゃんが喜びの声をあげます。大人には単純な遊びに思えますが、どこに赤ちゃんを引きつける魅力が隠れているのでしょうか?
「いないいないばあ」を喜ぶようになるのは多くの場合、生後5~6カ月を過ぎたころから。これは記憶力が発達するためです。記憶力が発達することで、赤ちゃんは目の前にある物を覚えておけるようになります。そして物が隠れたとしても、「なくなったわけではない」ということを認識できるようになるのです。
「いないいないばあ」遊びの際も、赤ちゃんは目の前にパパママの顔があることを記憶しています。そのおかげで「いないいない」と顔を隠されたときに、「顔が消えたけど、出てくるだろう」と予想が可能。「ばあ」で顔が現れ、「やっぱり期待どおりだった!」と喜んでいます。
これは日本だけでなく、世界の赤ちゃんも一緒です。言葉こそ違えど、動作や呼びかける内容に大きな違いはありません。
どのような効果が期待できる?
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「いないいないばあ」遊びには、以下のような効果が期待できるといわれています。
・短期記憶の能力が鍛えられる
・想像力、予測する力が身につく
・顔が見えなくなることで「不安」、急に現れることで「驚き」、想像どおりパパママが現れた「喜び」など、たくさんの感情を覚える
また「いないいないばあ」は、大人の働きかけに赤ちゃんが答える遊びです。そのため繰り返し行ううちに、自然とコミュニケーション能力も養われるでしょう。
「いないいないばあ」を英語で言うと?
Peekaboo! | Baby surprise 英語版いないいないばあ
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「いないいないばあ」を英語では何と呼びかけ、また英語圏ではどのような遊び方をするのでしょうか?
「いないいないばあ」は、英語で「 Peek-a-boo(ピーカ・ブー)」といいます。 「Peek」はこっそりチラ見する様子を表しており、「boo」は、驚かす際の言葉です。日本語でいうところの「ばあ」にあたる部分でしょう。
なお日本では「いないいない……」で顔を隠しますが、英語の場合は「ばあ」と顔を出すときに「Peek-a-boo」といいます。
英語圏以外の「いないいないばあ」の言い方は?
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では英語圏以外の外国では、「いないいないばあ」をどのようにいうのでしょうか?世界各国のいないいないばあをご紹介します。
ドイツ「Gugus……dada!」
ドイツ語の「いないいないばあ」は、「Gugus……dada!(グーグス ダーダッ)」です。日本と同じように「Gugus」で顔を手で隠し、「dada!」で両手を開き顔を見せます。
イタリア「Bao bao cette」
イタリアの「いないいないばあ」は、「Bao bao cette(バォバォ シェッテ)」です。「Bao bao」が「いないいない」、「cette」が「ばあ」にあたり、リズム感は日本語によく似ています。
フランス「Cache-cache cou-cou」
フランスの「いないいないばあ」は、「Cache-cache cou-cou(カシュカシュ クークー)」です。隠れるという意味の「Cache-cache」で顔を隠し、「cou-cou」で顔を出します。「cou-cou」は、「やあ!」というような軽いあいさつとしても使われるようです。
世界の「いないいないばあ」遊びを楽しもう
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「いないいないばあ」遊びは国境に関係なく、世界中で楽しまれています。それだけ赤ちゃんにとって魅力のある遊びなのでしょう。「赤ちゃんとどのように関わったらいいかわからない」というパパママもいるかもしれません。そんな方はまず、「いないいないばあ」から楽しんでみてはいかがでしょうか。
慣れてきたら日本語だけではなく、いろいろな国の言葉で「いないいないばあ」をやってみてください。パパママとのコミュニケーションが図れるとともに、外国語と親しむきっかけにもなりますよ。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。