美しく咲き誇るさまにぴったりな桜【cherry blossoms】
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日本を象徴する花、桜。満開時の美しく咲き誇る姿は、海外の方でも一度見ればその魅力の虜になってしまうほどです。桜の英語名といえば、松田聖子さんの往年のヒット曲「チェリーブラッサム」。英語表記は「cherry blossoms」で「cherry」はさくらんぼ、「blossom」は果樹の花を指します。
なお「blossom」を含め、花を意味する単語は3パターン。「flower」は一般的な花、「bloom」はバラなどの観賞用の花に使います。また桜の花でなく木を表現したいときは「cherry blossom tree」といいましょう。
小さなライオンみたいなたんぽぽ【dandelion】
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春のお散歩の途中、よく見かける花にたんぽぽがあります。黄色く可愛らしい花は視線の低い子どもたちにも見つけやすく、綿毛を吹くのも楽しいものでしょう。
たんぽぽの英語名は「dandelion」。発音は「ダンデライオン」で、ライオンの歯を意味するフランス語由来の言葉です。花がライオンのたてがみに似ているからではなく、ぎざぎざの葉が歯並びに似ていることから名付けられています。
太陽が似合う夏の花、ひまわり【sunflower】
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「dandelion」からライオンつながりで、花の形が立派なたてがみのように見える、ひまわりをご紹介。夏の花の代名詞のひまわりには、サンサンとふりそそぐ太陽の光の下が似合います。
ひまわりの英語名は「sunflower(サンフラワー)」で、直訳すると「太陽の花」。黄色の明るい花がまるで太陽のようです。関西と九州を結ぶ大型フェリー「さんふらわあ」の船体には、ひまわりの絵がシンボルとして描かれています。
英語でも「朝」がつく朝顔【morning glory】
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学校で観察することもある朝顔は、子どもたちにとってとても身近な花。子ども時代に育てた経験のあるパパママも多いのではないでしょうか?
日本語の語源は「朝の美人の顔」から来ている朝顔ですが、英語では「morning glory(モーニンググローリー)」。同じように朝が入り、直訳すると「朝の輝き」を意味する素敵な名前がつけられています。ちなみにヒルガオは「bindweed(ビンドウィード)」と呼ばれています。
夕方に咲くオシロイバナ【four o’clock】
オシロイバナの種を割って、日本語名の由来である「おしろい」のような粉で遊んだことはありませんか?しかし英語で表現するオシロイバナは、白い粉とはまったく関係なし。日本ではなじみのない、不思議な名前がつけられています。
英語名でオシロイバナは「four o’clock(フォーオクロック)」。日本語だと「4時」を意味し、花の名前っぽくはありません。これはオシロイバナが午後4時頃に咲くことから名付けられています。その花言葉も、遅く咲くことにちなみ「内気」「臆病」です。
可憐ではかないワスレナグサ【forget-me-not】
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可憐な姿をしたワスレナグサの花言葉は、「私を忘れないで」「真実の愛」。英語名でも「forget-me-not(フォーゲットミーノット)」と呼ばれています。ワスレナグサはヨーロッパ原産で、その語源はドイツに伝わる悲しい恋の物語の1節「私を忘れないで」にあります。
可憐ではかない花といえば、カスミソウも忘れてはいけません。こちらの英語名は、赤ちゃんの吐息を意味する「baby’s breath(ベイビーズ ブレス)」です。
名画にも残されたスイレン【water lily】
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スイレンの美しさは、昔から多くの画家たちを惹きつけてきました。フランスの画家・モネの代表作『睡蓮』は、なかでも世界的に知られた名画です。そんなスイレンの英語名は「water lily」、発音は「ウォーターリリー」。日本語に直訳すると「水のユリ」となります。
スイレンはユリの仲間ではありませんが、水に浮かぶ優雅な花は確かにユリのように見えるかもしれません。ほかに「lily」がつく花としては、「純潔」の花言葉を持つスズラン「Lily of the valley(リリーオブザバレー)」があります。直訳すると「谷間のユリ」です。
虹の女神と同じ名を持つアヤメ【iris】
紫色の鮮やかな花が魅力的なアヤメ。「いずれアヤメかカキツバタ」の言葉もあるように、ショウブも含め日本人でも区別がつきにくい3つの花の英語名は、どれも「iris(アイリス)」です。日本の花ということを強調し、「Japanese iris」と呼ぶこともあります。
ギリシャ神話の虹の女神に由来したアイリスの名は、可憐なアヤメにぴったり。一方、カキツバタは「うさぎの耳のアイリス」という意の「rabbit-ear iris(ラビットイヤーアイリス)」という英語表現もできますが、あまり一般的とはいえません。
愛情のシンボル・バラ【rose】
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バラの英語名はご存知「rose」で、「rose pink(ローズピンク)」などローズを使った言葉もたくさんあります。そんなバラの花言葉は「love=愛」。特に真っ赤なバラの花束は、「I love you」を表現する愛情のシンボルとして、世界中で贈られています。
バラのように何層にも重なる花びらで、大輪の花を咲かすシャクヤクは英語で「Chinese peony(チャイニーズピオニー)」です。欧米のシャクヤクの花は日本より大ぶりで豪華なものが多く、ヨーロッパではバラにたとえられることもよくあります。
またバラのコンパニオンプランツであるマリーゴールドは、「marigold」で発音も日本語と変わりません。
英語のつづりが難しすぎる菊【chrysanthemum】
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日本の皇室の象徴・菊は日本的な花と思われがちですが、じつは世界中で栽培されています。英語名はちょっと長くて、つづりも複雑な「chrysanthemum(クリサンセマム)」。ネイティブの人でも長いと感じるため、省略した形で「mum(マム)」とよく呼ばれます。これなら簡単に覚えられそうです。
また日本における菊は「お墓参り」のイメージがあるかもしれませんが、海外では普通の花として庭に植えたり、プレゼントしたりしてします。
花の名前で気軽に英語を学ぼう!
「花の名前を英語で」というと難しく聞こえるかもしれませんが、日本語名のままで通じるものもたくさんあります。たとえばパンジー「Pansy」、ジャスミン「jasmine」、ハイビスカス「hibiscus」、ライラック「Lilac」、アネモネ「Anemone」、デイジー「daisy」、ポピー「poppy」などです。
ヒアシンス(Hyacinth)やカーネーション(Carnation)、ガーベラ(Gerbera)、ダリア、ラベンダーもそのまま通用します。コスモスは「cosmos」で一見日本語と同じに見えますが、発音は「コズモス」となります。
まずは気軽な気持ちで、お子さまと一緒に好きな花の英語名から調べてみてはいかがでしょうか。気がついたときに花の名前や色を英語で言ってみるだけでも、ボキャブラリーアップにつながりますよ。
ヒアシンス(Hyacinth)やカーネーション(Carnation)、ガーベラ(Gerbera)、ダリア、ラベンダーもそのまま通用します。コスモスは「cosmos」で一見日本語と同じに見えますが、発音は「コズモス」となります。
まずは気軽な気持ちで、お子さまと一緒に好きな花の英語名から調べてみてはいかがでしょうか。気がついたときに花の名前や色を英語で言ってみるだけでも、ボキャブラリーアップにつながりますよ。
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