苦手な子どもが多い「地図上の移動」
「地図上の」移動はどんな問題かといいますと、下の図のようなものです。
……いかがですか?問題は解けそうでしょうか!?
地図の問題では、問題文のとおりに道を進んで行った結果、どこに到着するか、または目的地に到着するまでの道に何があったかなどが問われます。
地図の問題では、問題文のとおりに道を進んで行った結果、どこに到着するか、または目的地に到着するまでの道に何があったかなどが問われます。
どんなところでつまづくか
まず、前提として小学校受験は「文字が読めない」幼児が取り組むものなので、問題は読み上げられます(先生が読み上げる場合とスピーカーから流れてくる場合があります)。ということは、問題文を「聞いてすぐに理解する力」と「記憶力」が重要となります。
上の例題にもあるように、問題文は短くはありません。また、自分の目線と、地図上を動く人(または動物)の目線は異なります。問題上の登場人物(動物)の立場に立って、左右を判断する必要があるのが、難しいところなのです!
大人でも地図を見ながら道を歩くのが苦手な人がいますが(実はママミーヤも苦手)、幼児にとっては難易度が非常に高いのです。
上の例題にもあるように、問題文は短くはありません。また、自分の目線と、地図上を動く人(または動物)の目線は異なります。問題上の登場人物(動物)の立場に立って、左右を判断する必要があるのが、難しいところなのです!
大人でも地図を見ながら道を歩くのが苦手な人がいますが(実はママミーヤも苦手)、幼児にとっては難易度が非常に高いのです。
わが家の場合
娘のミヤピーも、ペーパー学習の中でこの「地図上の移動」に苦労していました。最も苦しんだといってもいいくらいです。
地図のスタート地点が自分と同じ目線の場合はまだいいのですが、スタート地点が目線と違うところにある場合は困難を極めました……というか、全然できませんでした。
地図のスタート地点が自分と同じ目線の場合はまだいいのですが、スタート地点が目線と違うところにある場合は困難を極めました……というか、全然できませんでした。
この問題を解くための前提条件
「左右を理解している」ことが絶対条件です。
頭で理解しているつもりでも、問題文の中で「右」「左」と何度もいわれるとパニックになり、どちらかわからなくなることがあります。
はじめは「お箸を持っている方が右(または左)」など、体感でわかるものからスタートするといいと思います。わが家のミヤピーも右左がとっさにわからなくなることが多いので(実は今もです・汗)、古典的ですが「旗揚げゲーム」をで瞬時に判断する練習をしました。
旗作りも一緒にしましたよ。紙を切ったりちぎったりして、割り箸にテープで貼り付けるだけ。紙にはその時の気分で絵も描きました。ちょっとしたことでも自然と勉強に結び付けられるように考えてしまうのが、時間のないワーキングマザーの性でしょうか……(笑)。
頭で理解しているつもりでも、問題文の中で「右」「左」と何度もいわれるとパニックになり、どちらかわからなくなることがあります。
はじめは「お箸を持っている方が右(または左)」など、体感でわかるものからスタートするといいと思います。わが家のミヤピーも右左がとっさにわからなくなることが多いので(実は今もです・汗)、古典的ですが「旗揚げゲーム」をで瞬時に判断する練習をしました。
旗作りも一緒にしましたよ。紙を切ったりちぎったりして、割り箸にテープで貼り付けるだけ。紙にはその時の気分で絵も描きました。ちょっとしたことでも自然と勉強に結び付けられるように考えてしまうのが、時間のないワーキングマザーの性でしょうか……(笑)。
わが家のいろいろな取組み(失敗編)
ミヤピーが左右をしっかり把握したところで、実際の問題にチャレンジ。問題文を理解してもらうためにママミーヤはあれこれ工夫しましたが、なかなかうまくいかず……。
フィギュアを使ってみる
よくお菓子のおまけに付いているような、小さいフィギュアを使ってみました。
スタート地点において、ママミーヤが問題文を読みながらフィギュアを進めていきます。
フィギュアが自分と同じ目線のときは左右がすぐわかるのですが、横や、自分と反対方向を向いているときは、ミヤピーは左右がわからなくなってしまいました。自分と反対を向いているときは左右が逆になることを教えても、感覚的に理解できない様子なのです。
スタート地点において、ママミーヤが問題文を読みながらフィギュアを進めていきます。
フィギュアが自分と同じ目線のときは左右がすぐわかるのですが、横や、自分と反対方向を向いているときは、ミヤピーは左右がわからなくなってしまいました。自分と反対を向いているときは左右が逆になることを教えても、感覚的に理解できない様子なのです。
碁盤の目を使ってみる
碁盤の目のような地図を作って、ミヤピーにフィギュアを持たせ、「右」「左」を順番に曲がらせてみました。
法則がわかるかな?と思ったのですが、ミヤピーにはなかなか伝わらず、実際に問題をやってみるとやっぱりできません。
というわけでいずれも失敗しました(泣)。
法則がわかるかな?と思ったのですが、ミヤピーにはなかなか伝わらず、実際に問題をやってみるとやっぱりできません。
というわけでいずれも失敗しました(泣)。
塾ではどう教えるか
教えることに限界を感じ、受験対策塾に通っているお友達のお母さまに、塾でどう教えているかを聞いてみました。
その塾では教室にテープを貼って道を作り、自分自身でその道を進んでみるところからスタートするそうです。左右の感覚を徹底させるために体感させることを重視しているようでしたが、これらのことはミヤピーにもさんざん取り組んできたつもりだったので、ペーパー上の人物を頭の中で動かすにはもっと別の勉強方法が必要だと思いました。
その塾では教室にテープを貼って道を作り、自分自身でその道を進んでみるところからスタートするそうです。左右の感覚を徹底させるために体感させることを重視しているようでしたが、これらのことはミヤピーにもさんざん取り組んできたつもりだったので、ペーパー上の人物を頭の中で動かすにはもっと別の勉強方法が必要だと思いました。
あっという間に理解できた方法があった!
どの方向を向いていてもすぐに左右を理解できる方法は無いかずっと考えていましたが、いろいろと調べてみてようやくひとつの解を得ました。
それは「時計の針」です。
それは「時計の針」です。
時計は必ず右回り
どの位置にいても時計回りに曲がれば必ず「右」になるのです。左に曲がりたいときは「反対時計回り」をすればよいのです。
これをミヤピーに教えたところ、どの位置がスタートになっても左右がすぐにわかるようになったのです!
これをミヤピーに教えたところ、どの位置がスタートになっても左右がすぐにわかるようになったのです!
絶対に間違えないようにするポイント
曲がり角の少し手前に丸を書いたあと、進行方向に短く矢印を書きます。曲がり角に着いたら、時計回り(右)と反時計回り(左)に矢印を伸ばして、どちらに曲がるかを考えるという取り組みを実践。このやり方だと、間違いが格段に減ることを実感しました。
そして、練習を重ねるごとに、ミヤピーは段々と書き込まなくてもできるようになっていきました。
それにしても大人でも間違えそうな問題がたくさん出る小学校受験。受験に取り組んだ約1年は、問題を幼児に理解させることの困難さを実感した毎日でした。
ただ、教え方を工夫すれば大人よりも吸収が早いのが子どもです。どんどん力を伸ばしていく様子を見るのは何よりも嬉しいことでした。
ママミーヤの取り組みはごくごく一例。子どもによって理解のポイントも異なるので、親の工夫と情熱の見せどころだと思って、いろいろと挑戦しながらお互いに楽しめればいいですね。
そして、練習を重ねるごとに、ミヤピーは段々と書き込まなくてもできるようになっていきました。
それにしても大人でも間違えそうな問題がたくさん出る小学校受験。受験に取り組んだ約1年は、問題を幼児に理解させることの困難さを実感した毎日でした。
ただ、教え方を工夫すれば大人よりも吸収が早いのが子どもです。どんどん力を伸ばしていく様子を見るのは何よりも嬉しいことでした。
ママミーヤの取り組みはごくごく一例。子どもによって理解のポイントも異なるので、親の工夫と情熱の見せどころだと思って、いろいろと挑戦しながらお互いに楽しめればいいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。