幼児の受験にも天王山はあるか?
「天王山」という言葉は中学・高校・大学受験生においては夏休みのことを指すことが多いです。長期の休暇中は学校に割く時間をまるまる自分のために使えるので、苦手分野をカバーし巻き返しを図ろうとする好機と捉えられます。
さて、小学校受験を控える幼児にとっても夏は「天王山」となるのでしょうか?
さて、小学校受験を控える幼児にとっても夏は「天王山」となるのでしょうか?
小学校受験における夏休みの位置付け
中学受験から大学受験までは年明けの1月から行われることが多いため、夏休みは今までの苦手分野を潰し、基礎をしっかりと固める時期とされます。一方、首都圏の小学校受験は10~11月にスタートするため、夏休みの時期は「総仕上げ」をする時期。この時点で小学校受験で出題される分野はすべて学習済みにしておくくらいのペースで学習を進めないと間に合いません。
受験対策塾においては志望校別に精度を高めていく内容の講座も多く開かれ、ある程度完成された状態を目指すようです。
受験対策塾においては志望校別に精度を高めていく内容の講座も多く開かれ、ある程度完成された状態を目指すようです。
幼稚園児と保育園児の違い
幼稚園は通常7月から8月にかけて夏休みとなります。お母さまが普段はお仕事をされていない場合、夏休みの間に時間もたっぷり作れますので、お子さまを受験対策塾の夏期講習に通わせる方が多いと思います。
逆に保育園児の場合は園の長期休暇はなく、親も1週間ほどの夏期休暇があるくらいでしょうか。ワーキングペアレンツの家庭の場合、夏休み期間は限られているので、夏期講習の予定を入れるとそれだけでスケジュールはいっぱいに。子どもと旅行に行くような休暇を取れなくなる場合が多いのです。
また、夏が親の仕事がハードな時期だったりすると休みが取れず、勉強時間に差ができてしまうこともあります。
逆に保育園児の場合は園の長期休暇はなく、親も1週間ほどの夏期休暇があるくらいでしょうか。ワーキングペアレンツの家庭の場合、夏休み期間は限られているので、夏期講習の予定を入れるとそれだけでスケジュールはいっぱいに。子どもと旅行に行くような休暇を取れなくなる場合が多いのです。
また、夏が親の仕事がハードな時期だったりすると休みが取れず、勉強時間に差ができてしまうこともあります。
わが家は独自のルールを作って旅行へ行きました!
わが家は共働きなので、長期の夏休みというものがありませんでした。また、実は夏に旅行の計画を予定していて、これは受験することを決める前から検討していたこと。娘のミヤピーは塾に通わせておらず、夏期講習も受けるつもりがなかったので、受験を控えた身ではありましたが旅行に行くことにしました。
その内容は、
・夏休み前の6月にイギリスからスペインへ10日間旅行
・夏まっさかりの8月に1週間国内旅行
というもの。
ただ、ひとつだけルールを作りました。それは、勉強する習慣を崩さなければOKというルール。この点がいつもの旅行とは違うところでしょうか。
その内容は、
・夏休み前の6月にイギリスからスペインへ10日間旅行
・夏まっさかりの8月に1週間国内旅行
というもの。
ただ、ひとつだけルールを作りました。それは、勉強する習慣を崩さなければOKというルール。この点がいつもの旅行とは違うところでしょうか。
隙間時間ができる旅行中におすすめのお勉強法
旅行に行くといえども遊んでいるだけの時間にはしません。
旅行中にヒマな時間は絶対に発生します。その時間を無駄にせずさまざまな取り組みを行いました。海外旅行のような長時間移動のときだけじゃなく、ちょっとした移動や待ち時間にも役立つお勉強方法です。ぜひ参考にしてください!
旅行中にヒマな時間は絶対に発生します。その時間を無駄にせずさまざまな取り組みを行いました。海外旅行のような長時間移動のときだけじゃなく、ちょっとした移動や待ち時間にも役立つお勉強方法です。ぜひ参考にしてください!
ペーパーのお勉強
娘のミヤピーはこの夏の時期、1日20枚程度のペーパーを日課にしていました。なので、旅行日数分をセットしてスーツケースに詰めていきました。
持っていったものは、志望校の過去問やこぐま会『ひとりでとっくんテスト』、単元別の問題集をセレクトし、コピーしたものです。コピー用紙なので裏紙はお絵かきなどにも再利用できますし、帰りは捨てていけます。
飛行機の中も暇なので、クイズ感覚でやったり、朝ごはんを食べた後や、休憩時間や遊びの時間にちょこちょこやるので20枚はあっという間です。
どこででもやりやすいようにと100円ショップで売っているクリップボードを用意したのですが、かなり役立ちましたよ。
持っていったものは、志望校の過去問やこぐま会『ひとりでとっくんテスト』、単元別の問題集をセレクトし、コピーしたものです。コピー用紙なので裏紙はお絵かきなどにも再利用できますし、帰りは捨てていけます。
飛行機の中も暇なので、クイズ感覚でやったり、朝ごはんを食べた後や、休憩時間や遊びの時間にちょこちょこやるので20枚はあっという間です。
どこででもやりやすいようにと100円ショップで売っているクリップボードを用意したのですが、かなり役立ちましたよ。
お話の記憶のお勉強
via
amazon.co.jp
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こぐま会の『話の内容理解 口頭問題集』を持っていってクイズ代わりに遊びました。この問題集は子どもがペーパーを用意する必要がないのが特長です。寝っ転がりながらでもできるため、時間に追われるわが家にぴったりの教材でした。
長文のお話を読み上げた後、問題を出すのも解答も口頭で行うので、寝る前の読み聞かせの代わりにやりました。あくまで『クイズ』として取り組むといいのかなと思います。
本番の「お話の記憶」同様に動物を中心とした登場人物がふんだんに出てきますので、記憶力の向上に役立ちます。
長文のお話を読み上げた後、問題を出すのも解答も口頭で行うので、寝る前の読み聞かせの代わりにやりました。あくまで『クイズ』として取り組むといいのかなと思います。
本番の「お話の記憶」同様に動物を中心とした登場人物がふんだんに出てきますので、記憶力の向上に役立ちます。
お絵かきの練習
クーピーとクレヨンを1セットずつ持っていき、ペーパープリントの裏紙を使って描いてもらいました。絵のテーマは事前に過去問などからいくつかピックアップしておきました。
受験のお勉強として……という雰囲気を出さず、
「なんと!お絵かきの道具を持ってきています!!」
と楽しげなムードを演出してさりげなく練習させるという高度な(!)心理テクニックを使いました。まあ、ミヤピーがわりと単純な性格で、「やったーーー!!」と喜んでくれるタイプでよかったのですが……。受験勉強に親子で取り組んでいくと、子どもの気持ちを盛り上げる親のテクも徐々に上達してくるものです。
受験のお勉強として……という雰囲気を出さず、
「なんと!お絵かきの道具を持ってきています!!」
と楽しげなムードを演出してさりげなく練習させるという高度な(!)心理テクニックを使いました。まあ、ミヤピーがわりと単純な性格で、「やったーーー!!」と喜んでくれるタイプでよかったのですが……。受験勉強に親子で取り組んでいくと、子どもの気持ちを盛り上げる親のテクも徐々に上達してくるものです。
巧緻性
モールや折り紙を持っていき、隙間時間の遊び道具として使いました。
モールをねじってアクセサリーなどを作ったり、折り紙で工作して楽しみました。裏紙に丸や三角などを描いて、ちぎってもらうということもしました。ハサミを使うもの以外はいろいろと遊べると思います。
実は、ママミーヤは何も考えず機内持ち込み用のスーツケースにハサミを入れてしまいまして(汗)、空港のセキュリティチェック時に没収されました……。飛行機に乗る際は、ハサミは預け荷物に入れるようあらかじめご注意を!
モールをねじってアクセサリーなどを作ったり、折り紙で工作して楽しみました。裏紙に丸や三角などを描いて、ちぎってもらうということもしました。ハサミを使うもの以外はいろいろと遊べると思います。
実は、ママミーヤは何も考えず機内持ち込み用のスーツケースにハサミを入れてしまいまして(汗)、空港のセキュリティチェック時に没収されました……。飛行機に乗る際は、ハサミは預け荷物に入れるようあらかじめご注意を!
親はわが子のマネージャー!
なんだかんだで旅行中は空き時間が必ずできます。そういう時間を上手く活用し、「これだけは絶対に終わらせる」という課題意識を親がしっかり持っていれば、旅行に行ってもいいとママミーヤは思っています。
小学校受験は親の気持ちを途切れさせないこと。そこが分かれ道なのだといえるでしょう。
教材を用意する、お勉強の内容を予め把握し教える、やる気を失わないようにテンションを高く持たせる工夫をするなど、目標に向かってマネジメントできるのは親しかいないと思うのです。
ママミーヤは脳内で「売れっ子子役のマネージャー」をイメージして妄想しながら、受験の一年をなるべく楽しむように心がけていました。心折れそうになる時もたくさんありましたが、そういうドラマだと思ってなるべく楽しめるように……。
小学校受験は親の気持ちを途切れさせないこと。そこが分かれ道なのだといえるでしょう。
教材を用意する、お勉強の内容を予め把握し教える、やる気を失わないようにテンションを高く持たせる工夫をするなど、目標に向かってマネジメントできるのは親しかいないと思うのです。
ママミーヤは脳内で「売れっ子子役のマネージャー」をイメージして妄想しながら、受験の一年をなるべく楽しむように心がけていました。心折れそうになる時もたくさんありましたが、そういうドラマだと思ってなるべく楽しめるように……。
小学校受験的な旅行とは?
せっかくなので、観光するときに歴史なども教えて一緒に学びながら歩くといいと思います。単に「楽しかった!」だけではなく、子どもの知識が広がるように仕向けられるか考えてみてはいかがでしょうか?
面接で・・・
結果として、旅行に行ったことは受験に役立ったと感じました。というのも、実際の受験のときに、面接で休暇にどんなところに行ったか尋ねられたのです。
「待ってました!」とばかりに旅行の話しました!何を狙いにそこに連れて行ったか、そこにどんな発見があったか、ミヤピーの感想はどうだったかを合わせて話すことができました。
「待ってました!」とばかりに旅行の話しました!何を狙いにそこに連れて行ったか、そこにどんな発見があったか、ミヤピーの感想はどうだったかを合わせて話すことができました。
どうせ旅行にいくなら……
旅行に行く前に、学習を習慣化させておければ、いざ長期で出かけることになってもお勉強を途切れさせることなく続けられます。移動中、食事の後、待ち時間などなど、日々の活動の中にうまく組み込んでしまえば、子どもにプレッシャーをかけずにお勉強をしながら旅行ものびのびと楽しめるのではないかと思います。もしかしたら願書に書けるような出来事が発生するかもしれません!
よくあるパターンとしては「高い山の頂上まで登り、つらいことを乗り越えた」的なお話を使うことが多いようですが、いろいろ旅行に行くと、その分エピソードも増えることでしょう。親が旅行に行きたい言い訳かもしれませんが(笑)。
夏休みや長期休暇は、親子で普段できないことにチャレンジできるチャンスでもあります。少し日常を離れて、特別な時間を経験してみることも時には大切。楽しみながら力をつけていけるといいですね!
よくあるパターンとしては「高い山の頂上まで登り、つらいことを乗り越えた」的なお話を使うことが多いようですが、いろいろ旅行に行くと、その分エピソードも増えることでしょう。親が旅行に行きたい言い訳かもしれませんが(笑)。
夏休みや長期休暇は、親子で普段できないことにチャレンジできるチャンスでもあります。少し日常を離れて、特別な時間を経験してみることも時には大切。楽しみながら力をつけていけるといいですね!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。