2018年7月9日 公開

子どもの自立を促すポイント!効果的な親の関わり方のコツは!?

子どもが成長してくると、身支度など自分のことは自分でしてほしいと願うもの。しかし、実際は親が望むようには進まずイライラしていまいます。筆者の長男もそうでした。子どもの自立を促すために取り組んできたことや、今になって感じる親の関わり方についてお話します。

過干渉過ぎたことが原因かも……

didesign021 / Shutterstock.com
筆者は、「子どもにさせるより、自分がした方が早い」「子どもが困らないようにきちんとしなければ」と思うあまり、なんでも先回りして長男のお世話をしていました。

しかし、幼稚園の年長のころだったか、自分でなにもできない、考えられない子どもになりつつある長男に不安を抱きはじめました。まわりの子どもが自分で身支度をはじめるなど、焦るばかり……。幼稚園の先生に聞いてみると、園では着替えなどは自分できちんとやっていると言われました。

おそらく長男にとっては、筆者に頼っているというより、筆者がするのが当然という認識だったと思います。

先回りせずに待つことがポイント

Evgeny Atamanenko / Shutterstock.com
長男が自分で身支度ができるということを知り、手を出さずに「待つ」ことが必要だと痛感。まずは、幼稚園の先生が褒めていたことを伝えました。

そして「そんなことができるようになったんだね。お家でも見たいな」と伝え、さらに「〇時に出発するから(時計の針が〇にきたら出発するから)、準備してみてね」と声かけし、見守ることにしました。

自ら着替えようとする姿は見えるものの、スピードがゆっくりだったり、洋服のボタンがとまっていなかったり……。イライラし、気持ちを抑えるのが辛い毎日。お願いされてもいないのに手を出してしまったり、「早くしなさい」と口を出したりすることもありました。

このような状況は、小学2年生のころまで続いていたと思います。長男は朝の身支度、宿題や時間割など学校の準備が間に合わず、涙ぐむこともありました。

遅刻をして周りに迷惑をかけるときは手伝いますが、自分だけが困るときは手を出さないようにしています。困った経験がないと、改善されないからです。「子どもは私の体の一部ではない、切り離して考えよう」と割り切る努力を続けています。

適度な距離感、結果だけでなく過程に目を向ける

Voyagerix / Shutterstock.com
筆者の長男がそうであったように、子どもが自分のことを自分でやろうとするのは時間がかかります。筆者は、手をかけ過ぎるのをやめて、待つスタンスで自立を促しました。

ベッタリ寄り添ってお世話をし過ぎたり、手を離し過ぎたりするのではなく、子どもと適度な距離感を保つことは必要です。そのうえで、どのような声かけができるかがポイントになります。

長男が身支度や学校の準備を自分ではじめたころ、できていなかったり、助けを求めたりしたときに「ここまではできたね」と、行動したことを褒めていなかったかもしれません。結果ばかりに目がいっていたと、反省することがたくさんあります。

好奇心を受け止めることが自立への第一歩!

Sunny studio / Shutterstock.com
今思えば、身支度など、子どもが自分でできるようになってほしいと願ってばかりでした。しかし、それは私の要望だけです。

長男が「ハサミを自分で使いたい」「お風呂で自分で体を洗いたい」「キッチンで包丁を使ってみたい」と言われても、「危ないから」「筆者がやった方が早いから」と、その気持ちを受け止めていないことも多かったかもしれません。

現在、小学5年生になった長男は、まわりと比べると自立のスピードは遅め。これは小さいころの筆者の関わり方が、問題だったと反省しています。まずは、子どものやりたいという好奇心にきちんと向き合い、受け止めることが自立の第一歩だと思います。

そのことに気づいてからは、長男が「一人で寝て目覚まし時計で起きてみたい」「バスに一人で乗って習い事に行きたい」と言ってきたときは、できるだけその気持ちを尊重しています。それが長男の自信にもつながり、徐々に長男のペースで自立心が芽生えてきています。

環境づくりをしながら、親も子どもと一緒に成長しよう!

Sunny studio / Shutterstock.com
子どもが自分のことを自分でできるようにするには、親ではない第三者の言葉も必要です。たとえば、歯磨きの正しいやり方を歯医者さんで教えてもらった後は、自宅できちんと磨けるようになることもあります。

環境を整えることも大切です。子どもが洋服の出し入れをしやすいようにしておくことや、幼稚園や小学校などで必要なものを一箇所に集めておくなど、できることはないか、再度見直してみると良いかもしれません。

実は今でも我慢できずに先回りやお世話をしてしまうときもあります。イライラして「あれはしたの?これは持ったの?」「早くしなさい!」と言ってしまいます。親も忍耐が必要で、子どもと一緒に成長していかなければと思う毎日です。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

「片付けなさい!」は効果なし。子どもが一人で片付けられる仕組みを作ろう

「片付けなさい!」は効果なし。子どもが一人で片付けられる仕組みを作ろう

いくら言っても片付けない、毎日同じように散らかす子どもたちに、「片付けなさい!」が口癖になっているママパパも多いのでは? しかし叱ったり、代わりに片づけた...
靴の履き方・脱ぎ方・揃え方を3ステップで正しく教えよう

靴の履き方・脱ぎ方・揃え方を3ステップで正しく教えよう

正しく靴の脱ぎ履きができていますか?さらに、きちんと揃えられるお子さまは少ないのではないでしょうか。大人ならそつなくこなせる「靴を履く・脱ぐ」動作。まずは...
昆虫採集へ出かけよう!道具や準備は何が必要?

昆虫採集へ出かけよう!道具や準備は何が必要?

昆虫は子どもにとっても身近な生き物ですが、実際に捕まえてみることで、より自然への学びを深めることができます。昆虫を捕まえるには道具や準備が大切。今回は昆虫...
大声で叱ったら通報!?アメリカ流・否定しない【子どもの叱り方】とは

大声で叱ったら通報!?アメリカ流・否定しない【子どもの叱り方】とは

アメリカでは、公共の場で子どもを大声で叱ることはタブーとされています。では、人前で、どのように子どもに注意するのでしょうか。「タイムアウト」から「タイムイ...
まるでマジック!不思議なメビウスの輪を作って図形に親しもう

まるでマジック!不思議なメビウスの輪を作って図形に親しもう

テープの端を180度ひねって、つなぎ合わせるとできる「メビウスの輪」。皆さんも一度は、作ってみたことがあるのではないでしょうか。不思議な特徴のあるメビウス...

KEYWORDS

WRITER

Kayoko* Kayoko*  千葉県在住。9歳と6歳の男児を持つママライター。得意ジャンルは育児、料理、ディズニー、ときどきお酒。大学では心理学を専攻。ただいま、スムージーダイエットに奮闘中!