2016年10月14日 公開

子どもは成長、親も助かる、「おつかい」のおてつだい

おつかいは、お金を使って商品を購入するという消費活動の基礎を学ぶ機会でもあり、同時に家事に貢献するという一家の一員としての仕事を果たすことにもなります。子どもがきちんとお金を管理しながらお手伝いをしてくれるようにするにはどうしたらいいでしょうか。

子どもが楽しく感じられる範囲で

まだおつかいに慣れていない内にあれこれさせてしまうと、ただでさえ緊張している子どもにはストレスにしかならず、おつかいに対してネガティブな印象を抱いてしまいかねません。

まず完全に一人でおつかいに行かせるのは小学校に入ってからにするのがおすすめです。
また必ず行き慣れた店をおつかい先にし、できれば混んでいない時間帯を選びたいところです。

買ってきてもらうものも、慣れるまでは一つだけにしておきましょう。
重すぎるとこぼしたり、崩したりしてしまう可能性もあります。

子どもの体を考えた、バランスのいい物のおつかいをお願いしましょう。

充実感が一番のモチベーション!

おてつだいをしてもらう最高のモチベーションとなるのは充実感です。
おてつだいをするということは子どもにとっては難題であったり、面倒でつらいことであるかもしれません。しかしそれ以上にクリアしたときの達成感や、母親を助けているという充実感も発生しています。

その充実感を持たせるためには、はじめのうちは丁寧にすべきことや注意点を教え、慣れてくればある程度は子どもに任せてあげることです。
そして自立心を認めつつも、褒めてあげたり感謝の言葉を伝えてあげると、家族に貢献していることに喜びを覚えるでしょう。

おてつだいの本で、おつかいの楽しみを教えよう

タイトル:おつかい さえこちゃん
著者  :伊東 美貴(作・絵)
出版社 :偕成社

おてつだいを楽しく思わせてくれるアイテムの中に絵本があります。ストーリーの展開が面白いものもあれば、立体的なギミックなどを使って面白さを演出している絵本もあります。
おつかいをはじめとするさまざまなおてつだいがおかしく書いてあって、親子で読んでいても面白く、おつかいが楽しいと思わせてくれるものばかりです。

上手に報酬を導入することで充実感にスパイスを

お駄賃やご褒美は、使い方を間違えるとそっちが目的になってしまって、健全な動機のもとのおてつだいではなくなってしまいますが、上手に取り入れれば気持ちよく手伝ってもらうこともできます。
そもそも生活のために必要不可欠な家事の一部を手伝ってもらっていることに、報酬などは必要ないと感じるかもしれませんが、例えば少し多めにお金を渡して追加でお菓子を買ってきてもらったりしてみましょう。

金額を計算する必要性を発生させたりもして、さらなる子どもの思考を促すことができます。

おてつだいをさせるうえで注意しておきたいこと

おてつだいをさせるには親にも忍耐が必要です。自分でやったほうが早いし、間違えるし、何から何まで教えるのは一苦労です。しかしそこをおろそかにすると、子どもが大きく成長するチャンスを自ら棒に振ってしまいます。

ちゃんと家事に関わらせて、ここで自分が協力しないと母が困るという風に責任感を持ってくれたらこれ以上にありがたいことはありません。

上記の内容を踏まえたうえで、間違っても頭ごなしに叱るのではなく、できることから少しずつ伸ばしていってあげましょう。

一人でやり切ったことは財産

無理におつかいをさせようとしても、結局は失敗してしまうでしょう。
最初はその子に合ったタイミングで、その子の意思が認められたときからお願いするのがベストです。
そこからは一人前として、信頼して送り出せたら最高ですね。責任感を持たせて、本当に助けになっていることを感じさせましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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でこぽん でこぽん  元気ありあまる女の子2人のママです。3世代仲良く暮らしています。