2017年10月31日 公開

都会の子どもは運動不足?運動習慣はどうつける?

都会で子育てをしていると、子どもが運動不足なのでは?と悩む方も多いのではないでしょうか。運動習慣をつけた方がいいとはわかっていても、具体的にどうすればいいのか?都内在住のパパママたちが、都会っ子でも体を動かすためにしている工夫や本音を聞いてみました。

都会の子どもは運動不足?

SpeedKingz / Shutterstock.com
都会人は運動不足といわれることがあります。確かに、都会は田舎に比べて野山が少なく、木登りが日課という子どもは少ないという印象があります。また、中学受験などに取り組む都会っ子も多く、塾通いで忙しく運動習慣がないということもありそうです。そんな都会っ子でも運動習慣をつけさせるために、パパママたちはどのような工夫をしているのでしょうか。

都会で子育てをするパパママたちの本音

Elena Elisseeva / Shutterstock.com
周囲のパパママたちに本音を聞いてみました。

「小さいうちは、公園に連れて行くこともできたのですが、大きくなると親と一緒に公園というわけにもいかないですよね。子ども同士で行かせられる公園にも限りがありますし、治安も心配です」

「特にボールを投げられる場所が少ないですね。学校の校庭も狭く、公園では、ボールの使用を禁止しているところが多いです。野球を習っている子なら、ボール投げの飛距離を出すことができても、そうでない子はボール投げが苦手な様子です」

「子ども同士で遊ぶ時も室内遊びばかりで、ゲームばかりしているようです」

都会っ子たちの運動環境は、必ずしも整っているとはいえないようです。

都会でも運動習慣をつける工夫は?

Pressmaster / Shutterstock.com
そんな都会っ子でも、運動が得意な子もいるようです。中には、全国大会に出場するような実力の持ち主も。もちろん都会だから地方だからというくくりだけは判断できませんが、このような子どもたちはどのように運動習慣をつけていったのでしょうか。

Aさんは、東京都在住で、3人の子どもを育てているママ。そのうち2人は小学生のお子さんですが、2人とも、スポーツテストではA判定!特別なジュニア・アスリートではなく、ごく普通のお子さんたちとのことですが、何かスポーツが得意になるような工夫はしてきたのでしょうか。

「うちの子どもたちは東京生まれの東京育ち。何かしないと、運動不足になるのでは?という不安は常にありました。そのため、小さい頃から体を使うことを意識して育ててきました。例えば、マンションにはエレベーターがありますが、階段を使わせるように。習い事は勉強系だけでなく、運動も取り入れました。また、小さいうちはなるべく公園に連れ出し、一緒に遊ぶ時は、腕立て伏せや腹筋、ストレッチも親子で取り組むなどもしました。また、区が無料で運営しているダンスクラブなども利用していました」

特別に費用や時間をかけて運動の英才教育をしたわけではないですが、小さい頃から運動習慣を意識してきたことがポイントなようです。

都会で子育てをするメリット・デメリット

conrado / Shutterstock.com
「都会に住んでいると、運動習慣がつきにくい部分も確かにあるかもしれません。それでも、日常生活の中でなるべく体を動かせるよう工夫することはできますし、少なくとも運動が苦手というほどの状態ではなくなりました」「都会だからこそなのか、徒歩圏や自転車で通える範囲内に質の高い習い事の種類が豊富。無料または低料金で利用できるクラブがあるなど、区のサービスも充実しています」と都内在住のパパママたちは話します。

一方で「子どもたちがいわゆる田舎といわれる場所に遊びに行った時に、風景が全然違うと感激していました。空気がおいしい、海がある、山がある。海で遊んだり、木に登ったり。そういった生きた自然から学ぶ機会は少ないので、意識して生きた自然に触れる機会を作りたい」と話す方もいました。

都会だからこそ、身近なところに体を動かすための選択肢がたくさんあります。しかし、生きた自然から学ぶ機会が少ないのは事実、ということが、都内で子育てをするパパママたちの実感のようです。

都会でも運動不足にならない工夫まとめ

Pressmaster / Shutterstock.com
都会に住んでいるからといって、必ずしも運動習慣がつけられないということはないようです。

徒歩や自転車で行ける範囲に運動のための習い事が豊富。また、行政の無料または低料金のサービスも充実しています。さらに、エレベーターではなく階段を使うなど、ちょっとした運動習慣を日常に取り入れる工夫もできます。

身近な選択肢を積極的に活用することで、実際に運動が得意な子どもに育ったケースもあるようです。休日には、なるべく自然豊かなところへ遊びに連れていってあげられればベストですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

過剰な負荷が子どもを壊す!?部活の全国大会が不必要だと思うワケ

過剰な負荷が子どもを壊す!?部活の全国大会が不必要だと思うワケ

習い事で親しんだスポーツや新たな運動に挑戦できる中学校の部活動。上達すれば、さまざまな期待や夢を抱くかもしれません。でも上を目指す余り、過剰な負荷をかける...
子どもの姿勢改善におすすめのスポーツ&運動!悪い姿勢の影響は

子どもの姿勢改善におすすめのスポーツ&運動!悪い姿勢の影響は

学習能力にも影響するといわれる子どもの姿勢。正しい姿勢を保つように声かけしても、なかなか治らず困っているパパやママも多いのではないでしょうか?悪い姿勢を続...
文武両道は海外でも求められる?イギリスの教育とスポーツ観

文武両道は海外でも求められる?イギリスの教育とスポーツ観

学問と武道、両方にすぐれた能力があるという意味の「文武両道」。文武両道に秀でることは、日本においては良いこととされていますが、日本以外の国ではどうなのでし...
体操教室で運動の基礎を身に付ける!子どもへの効果や費用は?

体操教室で運動の基礎を身に付ける!子どもへの効果や費用は?

体操教室は、さまざまな運動の基礎を身につけるのに最適な習い事といわれています。筆者の長男は、幼稚園の年中から通いはじめました。プレゴールデンエイジと呼ばれ...
総合キッズスポーツスクールで運動能力と非認知能力を高めよう!

総合キッズスポーツスクールで運動能力と非認知能力を高めよう!

幼児・小中学生を対象に指導するクーバー・コーチング・ジャパンのサッカースクールコーチが、指導を担当する「biima sports」。早稲田大学教授陣が監修...

WRITER

あき あき  都内在住3女の母。「あきのズボラ家計簿」「あきのズボラ家計管理」の著者。ブログも更新中です!https://kakeibo.kosodate-info.com/