2017年4月6日 公開

『スイミー』や『フレデリック』も!レオ・レオニの代表作5選

アメリカやイタリアで活躍し、数多くの名作を残した絵本作家、レオ・レオニ。芸術作品に囲まれて育ち、イラストレーターとしても活躍した彼の代表作をご紹介します。『スイミー』や『あおくんときいろちゃん』など、誰もが親しんだ、あの作品をチェックしてみてください。

学校の教科書にも取り入れられる「スイミー」

タイトル:スイミー
著者  :レオ=レオニ(作) 谷川 俊太郎(訳)
出版社 :好学社
小さな黒い魚スイミーのお話です。広い海で赤い魚の兄弟たちと暮らしていましたが、ある日兄弟たちがまぐろに食べられてしまいます。ひとりぼっちになり心細さに震えるスイミーですが、だんだん海の大きさ・世界の美しさに気づき、自分を取り戻していきます。そして、ふたたび大きな魚に出会ったとき、立ち向かうためにスイミーは…。

世界中で翻訳され、日本でもファンが多い絵本です。

発売は1969年で、パパママも子どものころに見た方も多いのではないでしょうか。教科書にも使われている作品で、幅広い世代に読まれてきた作品です。色使いが独特で、淡いカラーは不思議な世界に引きこまれるようです。

シンプルだけど奥が深い「あおくんときいろちゃん」

タイトル:あおくんときいろちゃん
著者  :レオ・レオーニ(作) 藤田圭雄(訳)
出版社 :至光社
青い丸と黄色い丸が登場する絵本です。絵の具で描かれた2色が、まるで生き物のように動きまわります。レオ・レオニが孫のために作った作品で、小さい子どもから楽しむことができます。シンプルなイラストと内容で、2色が混じりあうことで違う特徴になります。

顔も手足もなく、人間かもわからないあおくんときいろちゃんが登場し、読み手によってもいろいろなとらえ方があり、違った印象を受けるでしょう。

自分の個性を大切にしたい「じぶんんだけの いろ」

タイトル:じぶんだけの いろ
著者  :レオ=レオニ(作) 谷川 俊太郎(訳)
出版社 :好学社
カラフルなカメレオンが登場します。カメレオンはひとつの悩みを持っていました。自分にはなぜ色がないのか悩んでいたのです。春になるといろいろな色に変化することがわかり、カメレオンが変化するようすが鮮やかに描かれています。

ほかの人と同じではなく、個性があっていいと感じさせてくれる作品です。子どもがたのしめるのはもちろんのこと、大人が読んでも元気がもらえる、そんな本です。

仲間の温かさに触れる「フレデリック」

タイトル:フレデリック
著者  :レオ=レオニ(作) 谷川 俊太郎(訳)
出版社 :好学社
この絵本の主人公は他ののねずみ達とはちょっと違う考えを持つのねずみ、フレデリック。

冬に備えて食糧を蓄えるのねずみたちですが、フレデリックは違う行動をします。やがて冬が来て食糧がなくなってしまいますが、フレデリックが集めたものは残るのです。フレデリックが集めた素敵なことばの数々は仲間たちを勇気づけ暖かくさせてくれたのでした。

読み手によって、いろいろな解釈ができる深い絵本です。周りと違うことに疑問を持つ子どもにもぜひ読んでもらいたい作品です。

自分の存在を見つめなおす「ペツェッティーノ」

タイトル:ペツェッティーノ
著者  :レオ=レオニ(作) 谷川 俊太郎(訳)
出版社 :好学社
モザイクの生き物が登場する、不思議な世界の絵本です。自分はとるに足りない存在だと思っていた主人公が、自分が誰の部品なのか確かめに旅を出ます。

主人公の名前ペツェッティーノは、イタリアで小さな部品という意味です。自分のことを見つめなおすきっかけや、何のために生きているのだろうという疑問に答える作品でしょう。ラストには感動的なシーンが待っています。

親子で楽しみたい絵本がいっぱい

レオ・レオニの絵本はやわからかいイラストと、大人でも元気をもらえる作品が多いのが魅力です。シンプルですが奥が深く、子どもから大人までたのしめます。古い作品も多く、子どもの頃に読んだ方も、改めて子どもと一緒に読むと違った印象を受けるでしょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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erika erika  20代のママです。 趣味は子どもと遊ぶこととピアノを弾くこと。 現在3歳のやんちゃな男の子の子育てに日々奮闘中!