子どものIQを調べるテスト方法とは？偏差値との違いや簡単診断

「IQが高いと成績がいい」というイメージがありますが、これは本当なのでしょうか？「IQ」という言葉は知っていても、詳しいテスト方法はわからないという方も多いはず。ここではIQとは何か、子どものIQを簡易的に調べるテスト方法などをご説明します。

IQとは何？

IQとは英語の「Intelligence Quotient」からきている言葉で、日本語でいうと「知能指数」。知能検査のテスト結果を、同じ年齢の人と比べて相対的に数字として表したものがIQです。

この知能検査でみるのは、学校などで勉強して身についた学力ではなく、個人が本来持っている知能のレベル。平たく言うと、IQとは「地頭のよしあし」と捉えられそうです。IQの平均は100で、数値が高いほど知能が高く、逆に低くなると知能も低いとされています。

IQと偏差値はどう違うの？

via www.photo-ac.com

「ほかの人と比べた相対的な数字というと、偏差値と同じじゃないの？」と思う人もいるかもしれません。IQと偏差値はどちらも頭のよさを表す数字で、テストを受けた結果から数値を出す点も同じです。

しかし大きく違うところがあります。一般的に偏差値は、学校などの学習で身についた学力の高い低いを表したもの。一方IQは、勉強した・しないにかかわらず、元からもっている知能の高い低いを表します。

「IQが高い=成績がいい」と考えがちですが、じつはIQのレベルは勉強の量によってアップするものではありません。なおIQも平均を50とした形で表すこともあり、これは知能偏差値と呼ばれています。

IQを知るにはどんなテスト方法があるの？

Onderwijsgek/ CC-BY-SA-3.0-NL

via commons.wikimedia.org

正確なIQを知るにはは知能検査を受けます。いろいろある知能検査ですが、幼児でも受けられるものとしては次の2つが有名です。

田中ビネー知能検査：満2歳から受験できる日本発の検査
ウェクスラー児童用知能検査：満5歳から受験可能の世界で一番ポピュラーな検査

どちらもテスト時間は1時間半程度。学校や幼稚園での集団テストのほか、病院や幼児教室などで個人検査も受けられます。知能検査は単なるペーパーテストではなく、子どもの年齢にあった総合的な問題が対面式で出題されるのが一般的です。

IQを調べると何がわかるの？

via pixabay.com

知能検査では、同年代の子どもと比べたときの能力レベルが評価されます。自分の子どもの能力を客観的に見極めるということは、なかなか難しいもの。特に就学前の幼児期は、指針となるテストや通知表もないのでなおさらです。

知能検査は総合的なIQが判明するだけでなく、得意なこと、苦手なこともわかります。これにより日々の子育てで伸ばしていきたいところ、手助けが必要なところが明確になるでしょう。

オンラインで気軽にIQテスト！

via pixabay.com

子どものIQ はちょっと気になるけど、本格的な知能検査は大変そう。そんなパパママにおすすめの、子どもでもできる簡単なオンラインのIQテストをご紹介します。

・IQtest.dk（http://www.iqtest.dk/main.swf）
老舗海外オンラインIQテストです。問題は全39問。サイトは英語ですが、問題は図形なので回答するのに英語の知識は必要ありません。

・JS日本の学校 IQ知能チェック（http://school.js88.com/common/iq-check/#）
2～12歳向きのIQテストです。音声で問題を読み上げてくれるので、まだ文字を読めないお子さまでも大丈夫。問題は全部で30問、無料で簡単にIQをチェックできます。

・Mensa IQ test（https://www.mensa.se/provtestet/test）
イギリス、ノルウェー、ルーマニアなど、世界中に会員をもつ高IQ団体「メンサ」。そんなメンサが出題しているIQテストです。ページはスウェーデン語ですが、図形問題のみなので語学の知識は必要ありません。

IQはあくまでも目安

知能検査やオンラインのIQテストは、子どもの能力の一部のみをテストしているに過ぎません。数字が高いから人間的に優れている、低いから劣っているということはないと理解しておきましょう。

特に幼児期は、テストを受けたときの子どもの調子でも、数字はころころ変わります。IQをひとつの指針として子育てに取り入れれば効果的ですが、こだわり過ぎてしまうと逆効果にも。あくまでも目安として考えましょう。

この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。